<講演名>
Video Now, How and Wow!
<モデレータ>
Pamela Parker, Managing Editor, ClickZ
<パネリスト>
Kathy Greif, Director, Online Merchandising: DiscoveryStore.com, Discovery Communications, Inc.
Jason Zada, Co-Founder & Creative Director, EVB
Rebecca Paoletti, Creative Director, Maven Networks, Inc.
Sara Francis, Senior Account Executive, Deep Focus
「ビデオ・ネットワークを利用した広告ビジネス」の話とあって、仕事との関係も深いせいか、プレゼンテーションがビジュアルでおもしろいせいか、個人的には最もエキサイティングはパネルでした(後日ビジュアルを入れて更新します)。
Discovery Communication社の Kathy Greif氏が、DiscoveryStore.com で成功した InPerson という技術について紹介。InPerson はショッピングサイトに人の映像が挿入されて、商品やキャンペーンの紹介をするものですが、2005年の母の日に実施した際にはビデオをクリックした後に購入するレートが高く全体の売上が78%増と成功し、父の日の際も映像経由での口コミ効果が高く成功したとのことでした。………
Maven Network社の Rebecca Paoletti氏は、オンライン・ビデオの成功のためには、
① 視聴者をよく理解し
② どこで視聴者を見つけて、どう見せるかをよく考え
③ テクノロジープラットフォームをよく知り
④ 視聴者に経験をさせることを恐れず
⑤ やってみてフィードバックする
ことが重要だとし、
成功評価の指標として
1) ポータビリティと拡張性
2) ブランディング
3) 口コミ効果
4) 新デバイスへの搭載度合い
5) キャンペーン登録数など
をあげていた。
また、事例紹介として Nike Joga TV というオンライン・ビデオをあげていた。これは12~15才の子供でも自分でビデオをコントロールできるというものですごくよくできています(そういえばこのビデオ素材を子供といっしょに見たことがありましたが、このビデオ・コントローラを見るのは初めてでした)。
Deep Focus社の Sara Francis氏は、2つの事例を紹介。この事例紹介を含め、映像が持つエモーショナルな部分がバイラル性を高めるということは間違いなさそうです(そもそもテレビCMがそうですよね)。
① Busta Rhymes
クリック率=1.5%、平均視聴時間=54秒、バイラル率=0.25%
② SCRAY MOVIE
これはオンラインビデオだけでなく、Vodcast もやったそうです。
EVB社の Jason Zada氏は、3つの事例を紹介していたが、ブロードバンドでは日本に劣る米国ではあるけれど、Deep Focus社の事例紹介同様、オンライン・ビデオのマーケティング事例は日本以上に豊富でかつ、定量データの方向が定まっているように思った。
① FLY Pentop Computer
訪問者数=150万人、平均視聴時間=5分以上、視聴ページ数=2500万PV
② Old Spice : When She’S Hot
訪問者数=50万人、平均視聴時間=3.5分
ここで作った Web Vide Mixer が Web上の標準になった
③ Friendsot Bright
訪問者数=30万人、平均視聴時間=18分、5つのビークル上で実現
★当日のプレゼン資料がココにアップされました★
ad:tech San Francisco 2006 速報 (その12) 「TV2.0」
DVR/TiVo、ハードディスク付きTVの普及率は、それぞれ19%と17%でしたが、購入意向者のデータを加えると、それぞれ44%、58%まで拡大する可能性があることがわかりました。一方、携帯デバイスでの映像視聴に関しては、その能力と興味において、浸透率はまだまだ低い状況です。もし、TVでPC同様にTVショーや映画をダウンロードして再生できるなら使ってみたい人は32%いました(これに対して、PCだけでよいと答えた人は20%)。…