＜講演名＞
One Billion Ringie Dingies: Pay Per Call’s Massive Market
＜モデレータ＞
Greg Sterling, Principal, Sterling Market Intelligence
＜パネリスト＞
Chris Consorte, Founder and CEO, Integrated Direct LLC / Integrated Interactive LLC
Steven Keller, Director of Marketing and E-Commerce, Assurant Health
Tony Philipp, CEO and Co-Founder, UpSNAP
George Garrick, President & CEO, Free411.com
このパネル・セッションは、インターネットを利用して１電話通話当たりの成功報酬で回収するビジネスモデルの「ペイ・パー・コール・ビジネス(Pay Per Call Business)」をテーマに４人のパネリストからたくさんのデータが提供された。
冒頭、モデレータの Greg Sterlin氏から Pay Per Call Business の規模感が紹介された。米国では、約２３００万の会社が存在するが、そのうちの約１８００万の会社は
従業員がいない個人経営の会社であり、また、その９割は地域のオフラインのサービス業であるが、その年間総売上は７５００億ドルにも達する。これに対し、Paid-Search を利用している会社は５５万社程度で全体の２．４％程度に過ぎない。米国の２００５年の全ローカル広告市場規模の約１０００億ドルに対して、Google Paid-Search の売上は６１億ドルに過ぎないので、ほとんどの会社では、Pay Per Click広告は使われていないと言える。また、Local search Engine Advertising を知っている人に対して「電話当たりの支払とクリック当たりの支払だとどちらがよいか」というアンケートをとったところ、電話とクリックがそれぞれ７１％と１７％だったとのこと。なぜ電話の方がよいかというと、電話の方が契約につながりやすいからだという。インターネットは間違いなく個人購買に影響しているが、米国の小売売上のうちの２．５％だけがＥコマース売上であり、インターネット挙動の後の電話を含むオフライン購買行動の取扱いが重要となる。………
Tony Philipp氏は、携帯電話検索／コンテンツサービスの UpSNAP の創業者であり、検索とショートメッセージを利用した Pay Per Call広告を含むビジネスモデルと、UpSNAPでの効果事例、今後の関連市場規模の見通しについて話した。UpSNAPでの平均的な数字として下記を示していた。１コール当たり５ドル、コールバック率２３％はいい数字だと思います。
Web Search Mobile Search(UpSNAP)
費用 $0.2/click $5/call
反応 CTR=10～15% Call-Back Rate=23%
また、今後の見通しとして複数の調査データを統合して下記の表を示していました。
２００５年 ２０１０年
紙の電話帳 ２４０億ドル ２００億ドル
インターネット検索 ６５億ドル ２５０億ドル
有料携帯電話番号案内サービス ２０億ドル ２６億ドル
無料携帯電話検索 １億ドル １８億ドル
George Garrick氏は、無料電話検索サービスを運営する FREE411.com のCEOであり、Pay Per Call広告を含む電話広告の事例紹介についてかなり具体的なデータを提示してくれた。米国では、日本の電話番号案内１０４にあたる番号が４１１であるが、これは電話会社が提供する有償サービスで、一般に１コール当たり１～２ドルを支払うサービスであるが、それでも１日あたり１８００万人の人が利用している。FREE411.com は、この電話番号案内サービスを、電話案内開始直前に流す音声スポンサー広告と、電話番号を探している間に流すダイレクト・レスポンス広告（これが Pay Per Call広告）により、無料で提供している。また、この電話広告は、ターゲティングやフリーケンシー制御が可能である。１カ月に１千万人程度のリーチがある。平均のレスポンス率は６．３％であるが、上位のレスポンス率には下記のものがある。
Cab company 31.25%
Rent a car 13.44%
Online tickets 10.58%
Hardware Chain 10.53%
Educational program 9.27%
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