商品・サービスのブランド・イメージ向上のために、インターネット上のショートフィルムが使われ始めました。15秒のテレビCMでは十分伝えきれない映像メッセージを、ブロードバンド化されたインターネットを通じてじっくり伝えようという試みです。この種の試みの先駆者はBMWであり、マドンナがBMWに乗るショートムービーをはじめてインターネットで見たときには、インターネットもついにここまで来たかとずいぶん感動しましたが、国内でも、ついに、この手法がブレークする気配になってきました。
NEC のブロードバンド・ムービー「it」や、アサヒビールの「THE SUPER DRY FILMS」が、現時点での代表作でしょう。ともに非常に完成度の高いインターネット上のショートムービーです。NEC の「it」は単純なプロダクト・プレイスメントではなく、ムービー内に様々なNECの先端・近未来技術が盛り込まれており、それらの技術がCGを駆使した画像で本編とは別に紹介されています。「THE SUPER DRY FILMS」に至っては、プロダクト・プレイスメントがいっさいなく、企業が応援する「人々に勇気を与える」テーマにそったムービーを流すことにより、ブランド向上を果たしています。