卓上ICタグ・リーダライタとICタグ起動アプリ簡単管理ツールでかなりのことができる

Reader2  DNPさんから”①フォトフレーム型ICタグリーダー HRW-DSU01”と、”②絵や文字が書き込める紙のシール付きのICタグ”と、”③ICタグを活用するアプリケーションソフトの起動管理ソフトPitPoint”というものいただきました。ICタグが店舗・オフィス・学校、そして個人でも簡単に利用できる環境が整いつつあります。実際に、このような環境を活用してみることで、ICタグの可能性をさらに身近に感じ、ICタグの活用アイデアが沸いてきます。
Ictagall 猫のかわいい写真が入っているパソコンとUSBでつながっているのがICタグ・リーダーライタです。写真の部分は自分で気に言ったものや説明書きのプレートに差し替えられます。ICタグの識別番号は、数cm程度の距離で読み取れるようになっています。
 今回は大小2種類の絵や文字が書き込める紙のシール付きのICタグをいただきましたが、その上にボールペンで書き込みを行っても違和感がない程度の凸凹感でした。Ictagall2さらに、DNPさんでは10万円台で、パソコンから印刷できるデスクトップ型ICタグ・ラベルプリンタを提供しています(ICタグとシールがロールになっている印刷用紙に印刷します)。
 ICタグの読み取りができても、ICタグ活用アプリケーション・ソフトをさてどう作ろうかと悩む前に、ICタグによって起動するWindowsアプリケーション・ソフトを活用・切り替えるだけでも結構いろいろなことができそうということを実証しているのが PitPoint というソフトウェアです。ICタグの識別番号をリーダーに読ませて、「その識別番号のICタグなら、このアプリケーションを、このオプションで起動する」ということを簡単に紐付けるソフトウェアです。………<続きを読む>………

Pitpoint   実際に、ICタグをICタグ・リーダーにかざして、対応する写真/動画/エクセル図面を取り出して表示するだけでもかなりのことができますし、パワーポイントもスライドショーのパラメーターで起動することで応用範囲が広がりますし、Webブラウザでも検索結果ページへのショートカットを起動すれば特定ワードでの旬な検索結果を表示することができます。Realtag例えば、パワーポイント・プレゼンテーションが数10枚あるとして、毎回営業中にすべてのプレゼン・データを見せるのではなく、相手が興味のあるものだけを興味のある順番に見せたいような場合には、パワーポイントのページとICタグを紐付けておけば、お客様にさっそうとした感じで「こちらでございますね」と言って所望のページを見せることも可能でしょう。店舗であれば、お客様カード毎に違う映像で「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」というメッセージを流すことも可能です。特に、ICタグ活用のプログラムを書かなくても、アプリケーションを紐付けるだけでできることは、相当ありそうです。Pitpoint2
 PitPoint は、ICタグと起動アプリケーション(起動オプション)を一つずつ紐付ける「登録モード」と、実際にICタグをタグ・リーダーにかざした際に対応するアプリケーションを起動する「実行モード」の2つのモードを持ち、「登録モード」と「実行モード」が交互に立ち上がるようになっています。「登録モード」は通常のウィンドウズ・アプリケーションとして起動されますが、「実行モード」は邪魔にならないWindowsタスクトレイ内として常駐します。
 ICタグがよいところは、アナログ的な動作の中からデジタル検索を活用できるところで、多数あるプレゼンデータも一度カードサイズの図面にしてカードフォルダーに収納すれば、カードフォルダの位置と絵柄でだいたいの場所を検索できたり、ICタグをサンプル商品につけてしまえば、実際の売場で商品そのものをキーにして商品説明を流したりすることができます(アフィリエイト販売も可能ですね)。 このような活用が増えることで、必ずしもパソコン活用が得意でない人や高齢者の方にも、広くIT技術の便利さを実感してもらえることになることでしょう。Tagseals

■おまけ■ 「ICタグの動作原理」
 ICタグは印刷面がないむき出しのものを見ると、ICタグ・リーダーから出てくる電磁波を電流に変換するためにタグの回りをぐるりととりまく電線と、そこでできた電流を利用して識別番号を無線で発信する小さい黒い四角の形をしたICからできあがっているのがわかります。このICタグから発信された無線データ(識別番号)をICタグ・リーダーで読み込むことでICタグを識別します(動作原理詳細はこちら)。

Ictagl Ictags

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