最近発表された Razorfish社の "Outlook Report 2010" の P.15 に、2009年の米国でのインターネット広告費の使い方に関するデータがありました。1番たくさん利用されるインターネット広告費は専門サイトで、2番目はサーチやディレクトリ、そして3番目がアド・ネットワークで、実にインターネット広告費全体の20%が投下されていることがわかります。
ポータルは4番目で、5番目にはソーシャルメディア・ディスプレイ広告というカテゴリが見られます。6番目にはメディアではなくデータ・ブローカーという種類が見られます。米国では広告掲載面をアド・ネットワークから購入し、ターゲティングデータをデータブローカーから購入するというトレンドが広がってきていると聞いていましたが、すでにここまで大きく成長していたのですね。
このインターネット広告費の投下トレンドは日本の現状とは大きく違いますが、感覚値で言えば2年遅れの日本でも、いずれこのような大規模アド・ネットワーク市場ができるのではないかと思われます。日本のインターネット広告市場規模が昨年7000億円でしたので、20%といえば1400億円相当の規模となります。まだまだ日本のアド・ネットワーク市場は伸びていくと考えられます。
IAB が Ad Network/Ad Exchange の品質保証ガイドラインをリリース
米国では300を超える Ad Network/Ad Exchange が乱立しており、広告主が安心して広告掲載できるように IAB が品質保証ガイドラインを制定しました。内容としては、Ad Network/Ad Exchangeに関する「広告在庫の確保方法」「コンテンツ・カテゴリの種別や深さに関する定義とそれらに対するターゲティングの定義」「広告在庫の調査方法」「オフライン行動ターゲティング・データやサードパーティ・データを利用しているか」に関する情報公開方法詳細を定めたものです。…
米国ディスプレイ広告レポート"2010 Display Advertising Study"(Collective-media社)
Collective-media社発表の "2010 Display Advertising Study" のレポートに、米国アドネットワーク/アド・エクスチェンジ関連の調査データが載っていましたので、気になるグラフのタイトル名と項目名をささっと和訳して、データを引っこ抜いてみました。…