米国では300を超える Ad Network/Ad Exchange が乱立しており、広告主が安心して広告掲載できるように IAB が品質保証ガイドラインを制定しました。内容としては、Ad Network/Ad Exchangeに関する「広告在庫の確保方法」「コンテンツ・カテゴリの種別や深さに関する定義とそれらに対するターゲティングの定義」「広告在庫の調査方法」「オフライン行動ターゲティング・データやサードパーティ・データを利用しているか」に関する情報公開方法詳細を定めたものです。
下記にその具体例の一つである「広告在庫の確保方法」のみ簡単に記載してみますが、こういうチェックリストを作成することで Ad Network/Ad Exchange の品質を具体的に定義しようというものです。これは書かれている項目がこうあるべきというガイドラインではなく、広告主への判断材料を標準化しているものです。
1. 媒体ソースの透明性
A. すべてをリアルタイム公開
B. すべてを公開
C. 部分公開
D. 最小限の公開または未公開
2. 媒体との関係の透明性
A. 直接:媒体社からの在庫
B. 間接:Ad Network/Ad Exchangeからの在庫
3. コンテンツの透明性
A. まともな UGC(User Generated Content)
B~F. やばいコンテンツ
G. プライバシーポリシーがあるか
4. 広告掲載情報の透明性
A. 広告掲載位置
B. 広告クリエイティブ受容性の可否
C. ビデオ広告の可否
米国ディスプレイ広告レポート"2010 Display Advertising Study"(Collective-media社)
Collective-media社発表の "2010 Display Advertising Study" のレポートに、米国アドネットワーク/アド・エクスチェンジ関連の調査データが載っていましたので、気になるグラフのタイトル名と項目名をささっと和訳して、データを引っこ抜いてみました。…
データのセグメントと収集技術を定義するIABの新標準"Lexicon"
インターネット広告世界では、ターゲティング・データ活用についてますます議論が活発になってくると思いますが、そもそもこの種のデータには様々な種類のものがあり、すべてを単に"データ"と語っていると混乱するので、もう少し関係者でこれはどういう"データ"なのかということを"同じ物差し"で語れる規準を作っていこうというのが、IABの新標準"Data Segments & Techniques Lexicon"です。この標準では、4つの考え方(ソース、属性、引出し方、様式)が基軸となっています。…