ここしばらく親の見舞いに大阪の実家に帰ることが多いのですが、その際、中学生の頃に自分で撮影・焼き付けをした懐かしい2枚のSL写真を数10年ぶりに発見しました。
僕がまだ小学生の頃までは大阪の天王寺駅まで蒸気機関車(SL)が来ていました(記念列車だけだったかもしれませんが記憶が曖昧です)。中学生の頃になると、貨物列車もほとんどが蒸気機関車からディーゼル機関車に替わっていき、関西本線の木津駅以西までよく撮影に行きました。
上のD51 882号機(いわゆるデゴイチです)の写真は、その頃の写真で、たぶん三重県の加太駅を亀山側に歩いていったところにあった短い鉄橋だったと記憶しているのですが、この写真の撮影の頃にはSLの運行は日中すでに3本程度に減っていて、橋の下の浅い川の中に三脚を構えて2時間川遊びしてはSLが来る時だけ集中してシャッターをきっていました。鉄橋は短いし、下から見上げるアングルなので、1本あたりせいぜい3枚ぐらいしかシャッターがきれないので、2時間で3枚撮影というかなり非効率な撮影でしたが、とても楽しい思い出になりました。この882号機は大阪の茨木市の真龍寺というところで保存されているそうですので、是非一度寄ってみたいと思います。
下のD51 1号機の写真は、中学3年頃の関西本線でのSL最終記念列車だったと記憶しています。月ヶ瀬駅からしばらく歩いたところだったように思うのですが、場所の記憶が曖昧です。ただ、この撮影の後、振り返って去って行くSLを追いかけていたところでSLが1キロぐらい先で急ブレーキをかけて停止し、その後、救急車がやってきたのを覚えています。SL撮影者が線路に寄りすぎて、飛ばされてしまったようでした。SLがいよいよ無くなる頃には、にわかファンも増えて、この種の事故がよくありました。この1号機は京都の梅小路蒸気機関車館に保存されているそうです。
今回、D51情報を調べるのに、ネット検索がすごく役に立ちました。あの頃のD51がどうなっているかの詳細なリストを記載した「D51の全兄弟」は凄いです。また、「関西汽車電車写真帖」にあった「関西本線(加太越え)のD51」「関西本線(伊賀路)のD51」「関西本線(木津以西)のD51」は、関西本線のD51の勇姿がほんとうによく撮れています。
今回の2枚の写真はちゃんとスキャンしたものでなく、とりあえず畳の上に置いた写真をデジカメで撮影したもので、斜め確度で撮ったものを台形補正すらしてませんが、いつかちゃんとスキャンして、たいせつに保存していきたいと思います。