年金受取り試算額が減! → 物価スライド・マクロ経済スライドについて勉強してみた

 2月の頭に、日本年金機構の「ねんきんネット」登録者へ、今年度の電子版「ねんきん定期便」がWebで確認できますよというメールが発信されました。さっそくログインしてみてびっくり!この1年もせっせと年金を積み立ててきたつもりですが、年金受取り試算額は残念ながら減ってました。

 年金の仕組みは複雑だから自分で調べるより、まずは「ねんきんネット専用ダイヤル」に電話してみました。幸い今日は第2土曜日で窓口が開いていて、ナビダイヤルも一発でつながりました。

 窓口に出た年配オジサマ風の人から、本来年金は消費者物価指数に連動すべきところ、一時特例的に凍結していたために、現在本来水準より2.5%払いすぎになっているのを平成25~27年で各年1%、1%、0.5%削減していく物価スライドが決まっており、これを織り込んでいるので年金受取り試算額が減っていると思われること、この先にさらに現役人口減などによる受取額の変動(マクロ経済スライド)もあるだろうということを丁寧に説明してもらいました。さすがに口頭だけだとわかりにくいので、適当な記載があるところを教えて下さいと言ったところ、詳しくは日本年金機構のページや政府広報などをご覧下さいということになりました。

 己の年金勉強不足がいけないのか、日本年金機構や政府の広報努力が足りないのかの議論はさておき、「物価スライド」と「マクロ経済スライド」をまずはあれこれ検索してみました。いずれも日本年金機構の説明ページは探しやすいですが説明がややわかりにくく、厚生労働省の文書は探しにくいですが説明は詳細です。
年金支給額減

1.物価スライド
    1-1.日本年金機構の説明ページ
    1-2.厚生労働省の文書
2.マクロ経済スライド
    2-1.日本年金機構の説明ページ
    2-2.厚生労働省の文書

 いずれにしても、一過性のテレビ・ニュースで聞くには複雑な、全国民の財産に関わるこの種の情報についての詳細を文書で参照したいものですが、このインターネット時代でも昔ながらの「見に来いよ」的な情報発信でよいのかというところには疑問があります。ねんきんネットでも利用者はメールでつながっているので重要情報はプッシュできるでしょうし、行政関連のページも本人が気になる情報をあらかじめ登録しておけばプッシュしてくれるような、できれば各省庁共通の定型の仕組みがそろそろ現れてもよい時代な気がしますね。

 

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