デジタル・キッズたちの映画作成、隔世の感

 初秋の頃、高校生の息子が「学園際で映画を作ってるんだけど、映像編集が間に合わないから、友達、家によんで徹夜で編集してもいい?」と言います。高校時代に毎年1本、学園際のたびに8ミリ映画を作っていたお父さんは、「いいぞぉ、おまえも映画作るんだぁ」と言って了解しました。普段はサッカー部で、学園祭の時だけ映画を作るというのがまったくお父さんと同じパタンです。ただ、お父さんが黙々とカメラをやっていたのに対して、息子は監督と馬鹿の脇役をやっているのが、理系と文系の違いですね(お父さん、広告会社やってますが、一応理系ですから)。
 でも、ずいぶんと時代が変わりました。お父さんの時代は8ミリ映画の時代で、映像編集と言えば、フィルムを一コマ単位で切り刻んでテープで貼り付け、音声と音楽はそれを見ながらアフレコした音楽テープを、フィルムにあわせて再生してました。今では、撮影もDVDにビデオカメラでデジタル記録して、編集もパソコン・ソフトなので、テロップだろうが、エフェクトだろうが自由自在。もちろん、音声も映像にばっちり同期。お父さんの時代のように、投射を数回もやると8ミリ・フィルムが投影用の熱くなったランプにくっついて、必ず映像1コマがぐしゃっと熔けるなんてこともないので、映写のたびに映像だけ尺がちょっとずつ短くなるなんてこともない。息子の友達が、編集途中の映像を iPod に入れて持ってくるのを見て、さすがに日々デジタルに触れているお父さんでも、さすがに時代が変わったよなぁと強く感じました。
 最近、高校時代に一緒に映画を作っていたメンバーと mixi で再会したのがきっかけで、この記事書いてみました。お父さんたちは、当時、”NHKヤングフィルムフェスティバル”っていうやつに入賞して、その映画、テレビでもオンエアされたんだぜとちょっと言ってみたくてね。

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