2007年の国内インターネット広告費は、新聞広告の2/3、テレビ広告の1/3の規模にまで成長

【 関連データへのリンク一覧 】
 ●2010/2/22 「2009年 日本の広告費」(電通)   NEW!!
 ●2009/2/23 「2008年 日本の広告費」(電通)

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2008/2/20 「2007年 日本の広告費」(電通)
 ●2007/4/16 「2007年~2011年のインターネット広告費に関する試算」(電通総研)
 ●2007/2/20 「2006年 日本の広告費」(電通)
 ●2006/2/20 「2005年 日本の広告費」(電通)
 ●2005/2/17 「2004年 日本の広告費」(電通)

Internet_ad_market_size_2007

 今年も2月20日に、電通より恒例の「日本の広告費」の発表がありました。毎年、この中にあるインターインターネット広告の市場規模数字に注目していますが、今回からインターネット広告費の集計値に、媒体費比で3割程度の大きさの広告制作費が追加されたため、その数字は大きく伸張し、2007年の国内インターネット広告費は6003億円(媒体費4591億円、制作費1412億円)と発表されました。同時に過去3年間まで遡ってインターネット広告制作費を含んだ形で数値が改訂されましたが、ここでいう制作費の定義は「バナー広告等の制作費および企業ホームページの内、商品/サービス・キャンペーン関連の制作費」とのことです。
 Mass_media_ad_market_size他媒体の広告費では、以前から広告制作費が組み込まれていましたので、これでようやく他媒体と同じ条件で比較できることになったわけですが、この結果、インターネット広告費は2007年において「新聞広告費の2/3、テレビ広告費の1/3の規模」になり、また、2006年時点で、すでに雑誌広告費を超えていたことが明らかになりました(2月21日の朝日新聞朝刊の記事タイトルでも「新聞に次ぐ第3媒体に」という表現がありました)。
 マスコミ4媒体広告費がすべて前年比減の中(上図面中に前年比を記載)、インターネット広告だけが前年比124%で成長しており、この先の媒体別広告費の変遷が気になるところですが、ここ3年間の媒体別広告費から単純に数字を外挿すると右図のようになり、2010年には、インターネット広告費が新聞広告費を抜き、「テレビに次ぐ第2媒体」になる可能性が見えてきます(その際には新聞社においてもインターネット広告費比率が高まっていると思われます)。
Internet_ad_yosokusa_3 今回の発表の「日本の広告費」におけるインターネット広告媒体費と、昨年4月に電通総研が予想していたインターネット広告媒体費を比較すると、媒体費総額は電通総研の昨年予測から1%アップ程度と同程度の数字となっていますが、内訳を見るとモバイル広告が予想より12%アップ、検索連動型広告が3%アップ、モバイル広告・検索連動型広告以外の広告が2%ダウンと、昨年推定時点よりインターネット広告のトレンドも変化してきていることがわかります。………<続きを読む>………


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2007年の国内インターネット広告費は、新聞広告の2/3、テレビ広告の1/3の規模にまで成長 への6件のフィードバック

  1. デジタルな広告たち のコメント:

    インターネット広告市場規模、2011年には7500億円を超える規模に拡大

    4/16に電通総研から、「2007年~2011年のインターネット広告費に関する試算」が発表されました。前回の電通総研の発表から2年ぶりの発表となります。今回の発表では2011年のインターネット広告の市場規模は7500億円で、昨年2006年実績の約2倍という予測になっています。…

  2. デジタルな広告たち のコメント:

    2006年の国内インターネット広告市場規模は前年比3割増で、雑誌広告規模に肉薄

    電通より恒例の「日本の広告費」の発表があり、その中で2006年の国内インターネット広告費が昨年比3割増の3630億円になったことが明らかになりました。4マス媒体の広告費がすべて前年比減(図面参照)の中、インターネット広告だけが3割増で成長しており、翌日の日経新聞でも「ネット広告費 雑誌に肉薄」というタイトルで紹介されていましたが、この勢いが急停止するとは考えにくく、来年には確実に雑誌広告の市場規模を越えると予想されます(未だにマスコミ4媒体という言葉が存在するのが不思議です)。…

  3. デジタルな広告たち のコメント:

    テレビ広告オンライン購入システム「Google TV Ads」のデモ・ビデオはすごくわかりやすい

    「Google TV Ads」は、クリック一つでテレビ局と出稿希望曜日と時間帯が選択でき、テレビCM原稿の動画ファイルをオンラインでアップし、広告掲載期間と、1日当たりの予算、最大の広告単価を決めれば、後は、Google AdWords 同様、オークション方式で実際に流れる広告が決定され掲載されます。…

  4. デジタルな広告たち のコメント:

    eMarketer社、今後5年で最も成長率が高いネット広告は「リッチメディア/動画広告」と予測

    米国調査会社 eMarketer による2007年から2012年の米国におけるカテゴリ別のインターネット広告市場予測データを売上額・伸び率・売上シェアの3つでグラフ化してみました。リッチメディア/動画広告の成長率がダントツで高く、今後5年間で4.6倍まで成長すると予想されています。…

  5. ネット広告費2007

    [http://hiroya.lekumo.biz/blog/ デジタルな広告たち]さんの記事からです。
    {{{
    ネット広告費用は、新聞の2/3、テレビの1/3。
    }}}
    分かりやすいです。
    しかし、データを配信する部分にインターネット(TCP/IP)を使っているものをネット広告とするなら、
    こんなもんじゃ済まなくなるのは間違いなしです。さらに急成長するでしょう。
    広屋修一社長、ありがとうございました。
    さて、どんなサービスが生まれるやら・・・。……

  6. デジタルな広告たち のコメント:

    2008年のインターネット広告市場規模は約7千億円、総広告費が前年比95%の中、前年比116%で伸張

    2008年の日本の総広告費が6兆6926億円(前年比95%)の中、インターネット広告費は、前年比116%増の6983億円(媒体費5373億円、制作費1610億円)、検索連動広告は1575億円、モバイル広告は913億円(モバイル検索連動広告は170億円)と発表されました。…

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