NASA火星探査機フェニックス(Phoenix)、いよいよ明日、火星着陸

Phoenixmars2_2 火星での「水」の歴史と原始生物の存在証拠を探すことをミッションとする、NASAの火星探査機フェニックスがいよいよ明日火星に着陸します。NASAの公式サイトの右上にある、分刻みのカウンターが着陸までの時間が24時間を切ったことを示しています。
 左図面のNASAのサイトにあるマルチメディアギャラリーには、プロジェクトを説明するいろいろなビデオがありますが、中央9つのサムネイルのうち上段の中央にあるものがプロジェクト全体をよく説明したビデオになっています。また、2段目中央のビデオはリズミカルな音楽にのせてコンパクトに全体を見せてくれます。また、共同研究を行っているアリゾナ大学のサイトにも、右下図面のように探査機他の図面を詳細に拡大して見ることができるようなギャラリーがあります。
Phoenixmars1 今回の Phoenix は前回のNASAの火星探査機の Spirit/Opportunity よりも重量があるので前回のようにボールのようにバウンドして着陸することはできず、アポロの月面着陸を知る世代にはおなじみの着陸船が逆噴射するタイプのようです。ただ、月面着陸とはずいぶんと違い、火星には大気があるので大気圏突入時には地球帰還時と同様一旦火だるまになりますし、その後パラシュートで減速しながらしばらく落下した後の、一番最後のフェーズで探査機部分だけが「ぽとん」と落とされて、その探査機部分のみが逆噴射するというしかけになっています。
 前回の Spirits/Opprotunity の際も、火星から送られてくる写真を世界中の人がほぼタイムラグなくインターネットを介して見られることに感激しましたが、またあの感動が始まるのかと思うとわくわくします。明日の着陸が無事に成功しますように。


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NASA火星探査機フェニックス(Phoenix)、いよいよ明日、火星着陸 への6件のフィードバック

  1. デジタルな広告たち のコメント:

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    宇宙論で著名なイギリスの物理学者ホーキング博士のNASA50周年記念講演「何故我々は宇宙に行かねばならないのか」という話がおもしろかったので、原文に遡り紹介したいと思います。…

  2. デジタルな広告たち のコメント:

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  3. デジタルな広告たち のコメント:

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  4. デジタルな広告たち のコメント:

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    久しぶりに日本未来科学館に行ってきました。いつもは地球の観測データを表示している直径6メートルの大型球形ディスプレイ「ジオコスモス」に月面が表示されるというので見物に行ってきました。ジオコスモスに映る「中秋の名月」が見たいと思って行ったのですが、動きがないモノトーンな世界より海があり雲がダイナミックに動く地球ははやり美しい星だと再認識しました。…

  5. デジタルな広告たち のコメント:

    着陸6日目の火星探査機フェニックスからの画像に親近感を感じる

     まだまだ本格探査前の Phoenix ですが、毎日NASAのサイトへ火星からの画像がアップされています。フェニックスから見える遠くの山の感じは地球にもありそうな感じで、結構親近感を感じます。…

  6. デジタルな広告たち のコメント:

    NASAコンステレーション計画に見る宇宙飛行計画に感動

    「コンステレーション計画」で利用される次世代宇宙船の「オリオン」は、スペースシャトルの老朽化と高運用コストを改善するために、アポロ型宇宙船を10回ほど再利用できる形にして6人まで搭乗できるようにしたものです。ロケットの方も143トンまでの荷物を地球周回軌道にまで運ぶことができる「アレスV」というものと、25トンまでの荷物を打ち上げる「アレスⅠ」という標準ロケットを開発し、惑星毎やミッション毎にロケットを作らず、これらのロケットで荷物を何度かに分けて打ち上げて地球周回軌道や惑星の周回軌道上でドッキング…

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