宇宙ゴミの最新データを Google Earth で可視化

 先日、国際宇宙ステーションに宇宙ゴミが接近し宇宙飛行士が一時待避したというニュースや、JAXAが宇宙ゴミをロボット衛星で取り除く技術を開発したとかいうニュースがあり、追跡されているものだけでも1万個以上あるという「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」に興味がわき、ネット検索してみたら、なんと宇宙ゴミの最新データって Google Earth で可視化できるんですね。すごいです!
 下記の映像は、米戦略軍(USSTRATCOM)によりリアルタイムに追跡されている、すべての軌道上の物体データを Analytical Graphics社が Google Earth用に加工しており、その中から宇宙ゴミのデータだけを抽出して表現したものですが、宇宙ゴミがいかに多いかが「百聞は一見にしかず」でよくわかります。
 Google Earth用にダウンロードしたこの「軌道上の物体データ」は、国別とか稼働中かなどの分類もあり、チェックボックスをつけたりはずしたりするだけで簡単に”日本の稼働中の衛星”のような表示をさせることができます(このブログ参考になりました)。あらためて Google のやっている「世界中の知識を集約して、誰もが簡単に利用できるようにする」というフレームワークの凄さを感じました。
 ロボットの方にも興味があり、JAXAの宇宙ゴミ除去用ロボット衛星についても、JAXAサイトを徘徊してみましたが、最新のプレスやデータが見つからず、やや古めのプレスが見つかりました。気を回しすぎかもしれませんが、この種の技術は軍事機密に隣接しているんでしょうね。

【おまけ】Google Earth にデータ提供している機関へのリンク集  ………<続く>………

 Google Earth を利用していて、地球の下の方に書いてある Google Earth のデータ提供元の5つの機関の SIO, NOAA, U.S.Navy, NGA, GEBCO って、いったい何者なんだろうかと気になり(U.S.Navyは別ですが)、ついでに調べてリンク集にしてみました。

 SIO    : スクリップス海洋研究所
 NOAA   : 米海洋大気局
 U.S.Navy  : 米海軍
 NGA    : 米国家地球空間情報局
 GEBCO : 大洋水深総図

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宇宙ゴミの最新データを Google Earth で可視化 への4件のフィードバック

  1. デジタルな広告たち のコメント:

    NASAコンステレーション計画に見る宇宙飛行計画に感動

    「コンステレーション計画」で利用される次世代宇宙船の「オリオン」は、スペースシャトルの老朽化と高運用コストを改善するために、アポロ型宇宙船を10回ほど再利用できる形にして6人まで搭乗できるようにしたものです。ロケットの方も143トンまでの荷物を地球周回軌道にまで運ぶことができる「アレスV」というものと、25トンまでの荷物を打ち上げる「アレスⅠ」という標準ロケットを開発し、惑星毎やミッション毎にロケットを作らず、これらのロケットで荷物を何度かに分けて打ち上げて地球周回軌道や惑星の周回軌道上でドッキング…

  2. デジタルな広告たち のコメント:

    宇宙の成分のうち95%は未知の「ダークマターとダークエネルギー」からできている

    宇宙の成分のうち5%だけが原子からなる普通の物質で、残りの95%はまだ謎だけれど、どういう種類のものかだけはわかっているそうで、それが「ダークマター」と「ダークエネルギー」というものらしい。

  3. デジタルな広告たち のコメント:

    ホーキング博士、NASA記念講演で「人類はなぜ宇宙の誰からも連絡を受けなかったのか」と問題提起

    宇宙論で著名なイギリスの物理学者ホーキング博士のNASA50周年記念講演「何故我々は宇宙に行かねばならないのか」という話がおもしろかったので、原文に遡り紹介したいと思います。…

  4. 宇宙ゴミを回避した国際宇宙ステーションと、GoogleEarthの宇宙ゴミシミュレーション

    宇宙ゴミが国際宇宙ステーションに接近する頻度は高いようです。GooglEarthの画像を見るとまさに「そこにある恐怖」です。

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