先日、「Google Flu Trends」が、インフルエンザ関連ワードの検索傾向とCDC(アメリカ疾病予防管理センター)のインフルエンザ流行データの相関関係から、インフルエンザの流行を予想するという記事を書きましたが、ちょうどこの週末に、NHKの「未来への提言」に、CDCのインフルエンザ予防局長を16年にわたって務めている、ウイルス学者のナンシー・コックスさんが出演し、パンデミックが心配されれている新型インフルエンザの現状と対策について答えていました。インタビューに答えているナンシー・コックスさんは60歳のおばちゃんとは思えないぐらいチャーミングでバイタリティのある人で、2006年のタイム誌でも「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた人だそうです。
病原体「H5N1ウイルス」が更に変異を起こし、人から人に感染する新型インフルエンザとなった場合、パンデミックによって、日本で64万人、世界全体で1億人が犠牲となるという予測もあるそうですが、実際にH5N1がどこで発見されたかという地図が、米政府の「パンデミック」公式サイトにありました。野生の鳥が感染したところ、家禽と野生の鳥が感染したところ、人に感染したところの3つで記載されています。
今までもスペイン風邪など歴史上、パンデミックは何度かあったものの、その致死率は数%以下のものだったが、H5N1については人への感染例が少ないものの致死率が5割を超えているという数字が不気味でした。したがって、上記の日本で64万人の死者というのもかなりひかえめな致死率を前提にしている可能性があるというナレーションにはぞっとしました。
インフルエンザ関連ワードの検索数からインフルエンザの流行を予想する「Google Flu Trends」
「Google Flu Trends」は、アメリカ疾病予防管理センターの過去のインフルエンザ流行データと、googleでのインフルエンザ関連キーワードの検索数に相関性があることを利用して、インフルエンザの流行を予想するものです。Google Flu Trends のサイトに行くと、州別にインフルエンザの流行具合が色分け表示されています。また、過去5年間での Google でのインフルエンザ関連ワード検索トレンドとCDCが集計した実際のインフルエンザ流行データに強い相関があることがわかります。…
ドラマ「ブラッディ・マンデイ」は「タイムリミット」満載のドキドキ感
TBSのテレビドラマ「ブラッディ・マンデイ」、主人公がウィルス・テロに挑む高校生天才ハッカーという設定に惹かれたのか、結構はまってます。第1回放送は2時間枠の映画ばりの気合いで始まったブラッディ・マンディが、1時間枠の連続ドラマ枠で第2回以降成立するかが気になっていたのですが、第2回も期待を裏切らずの仕上がりになってました。…