リッチメディア広告の「インタラクション率(Interaction Rate)」はクリック率より数10倍大きい数字だ!

 リッチメディア広告のインタラクション率(Interaction Rate)は、自社データや他社データから、クリック率より数10倍大きいレンジにあるようです。さっきまで広告が大きく表示されていたんだけれど数秒で引っ込んでしまったのでちょっと気になるとか、広告をクリックして広告主サイトまで行くほどでもないんだけれどもう少し広告を見てみたいとか、広告クリエイティブがおもしろそうなので少し遊んでみようかなど、様々な理由があると思います。いずれにしても、広告主にリッチメディア広告効果を示すのに適した重要指標だと思います。
Eyeblaster_interaction_rate  リッチメディア広告には、テレビ同様に、認知・理解を促進するインプレッション効果が大きいということはわかっていながらも、これを正確に示すには大規模なアンケート調査を実施しなければならず、実施毎にもっと簡便に、リッチメディア広告の良さを広告主にわかってもらえる指標がないかとずっと思っていましたが、最近のリッチメディア広告ベンダー数社からの詳細なリッチメディア広告効果効果データと自社データを見て、「インタラクション率」は、これにふさわしい広告指標であると確信しています。
 最近はやりのマウスオーバーフローティング広告(本記事最後のYouTube画像参照)やエクスパンドバナー広告を利用することでクリック率も向上しますが、向上率はせいぜい数10%から数倍程度であり、バナー広告のクリック率そのものが0.1%~0.3%程度のため、それほど大きい絶対値とはなりません。一方、ダブルクリック社やアイブラスター社のレポートを見ると、レポートにより絶対値の差はありますが、「インタラクション率はクリック率に比べて20倍程度の大きさ」というところでは共通しています。米国インターネット広告標準化団体のIABでも、Rich Media Measurement Guideline を定めていますが、考え方を示しているにすぎず各社のデータを比較できるような精度での標準化には至っていません。Doubleclick_ineraction_rate
 左図はアイブラスター社のデータ、右図はダブルクリック社のデータです(クリックで図面は拡大)。両データは、絶対値ではかなり差があり、インタラクション率では、同じベンダー内での数字比較しか意味がないようですが、これでも全体傾向は読み取れると思います。ダブルクリック社では、「インタラクション率=(広告リンク先へ遷移した回数+広告をフルスクリーンに展開した回数+広告の上にマウスを連続1秒以上乗せた回数)÷(リッチメディア広告表示回数)」と明確に定義しています。
 リッチメディア広告に関する「インタラクション率」以外の指標としては、下記のようなものがあります。
 ・インタラクション時間(マウスオーバーなどのユーザアクション時間の合計)
 ・イベント数(マウスオーバー、エクスパンド、キーボードアクションなどの回数)
 ・ビデオ操作回数(再生回数、ミュート回数、停止回数、表示時間など)
 ・複数の異なるリンク先別のクリック数

【 参考資料 】
 ■ IAB: Rich Media Measurement Guidelines
 ■ Eyeblaster: Eyeblaster Analytics Bulletin
 ■ DoubleClick: Creative Insights on Rich Media
 ■ DoubleClick: Spotlight for Rich Media
 ■ AXILL: Common Rich Media Advertising Metrics

BIGLOBE Mouse Over Floating Ad

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リッチメディア広告の「インタラクション率(Interaction Rate)」はクリック率より数10倍大きい数字だ! への4件のフィードバック

  1. デジタルな広告たち のコメント:

    eMarketer社、今後5年で最も成長率が高いネット広告は「リッチメディア/動画広告」と予測

    米国調査会社 eMarketer による2007年から2012年の米国におけるカテゴリ別のインターネット広告市場予測データを売上額・伸び率・売上シェアの3つでグラフ化してみました。リッチメディア/動画広告の成長率がダントツで高く、今後5年間で4.6倍まで成長すると予想されています。…

  2. デジタルな広告たち のコメント:

    IAB、動画広告ガイドライン「In-Stream Video Ad」を発表、インタラクティブな部分や動画周辺要素も定義

    米国のインターネット広告業界団体のIABが「Digital Video In-Stream Ad Format Guidelines」という、ビデオプレイヤーと同期して再生される In-Stream Video Ad の広告フォーマットのガイドラインを発表した。…

  3. デジタルな広告たち のコメント:

    PostPet のモモが大活躍の、かわいい「フローティング広告」

    ソネットのトップページでおもしろいフローティング広告をやっています。PostPetの人気キャラクタ「モモ」が、トップページど真ん中のニュース欄を乗っ取り、ヘッドライン記事を「モモが各地でイタズラ中!皆さまご注意ください」と書換えて登場し、まじめなテイストのソニー銀行「MONETKit」のバナー広告をピンク色のモモ風に書き換えてしまいました。…

  4. デジタルな広告たち のコメント:

    週8百万人が訪問するサイト群でのマウスオーバーフローティング広告「MSN×IBAブロードリーチMOF」をリリース

    IBAトップスクエアで大手ISPサイトへの大規模広告配信実績を持つサイバーウィング社と、リッチメディア広告のノウハウを持つマイクロソフト社が、週8百万人にリーチするリッチメディア広告商品「MSN×IBAブロードリーチMOF」(マウスオーバーフローティング広告)を共同開発し、本日リリースしました。…

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