オバマ大統領のスピーチは、ヒラリークリントンのクリアーな英語に比べると、必ずしも聞きやすくはないのですが、聞いていてリズミカルでかっこよく、うっとりする効果があるので、最近なんだかはまっています。英語ができないうちの息子でさえ、「オバマって、ちょっとかっこいいねぇ」と言うぐらいですから、英語の内容を超えて感じるものがきっとあるんだと思います。
最近のオバマ大統領の代表的なスピーチをあげろと言われれば、2009/2/24の「最初の議会演説」、2009/1/20の「大統領 就任演説」、2008/11/4の「大統領選 勝利演説」の3つだと思います。これらのスピーチは、インターネット活用が巧みなオバマ陣営ですから、大統領就任前からは YouTubeの【 BarackObamadotcomチャネル 】を利用し、大統領就任後は【 Whitehouseチャネル 】を活用しています。また、【 公式White houseサイト 】にはクオリティの高い写真や映像がありますが、この中にある2/24の最初の議会演説の時の公式ブログ記事では、演説内容が英語だけでなく、スペイン語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語、インドネシア語、ペルシャ語、スワヒリ語にまで翻訳されるほど力が入っていました。
で、ちょっとマニアな作業ですが、「オバマ大統領の最初の議会演説」の内容全文が公式White houseサイトにテキストデータとして存在していたので、ツールにかけて、出現頻度の高いキーワードを抽出し、一般的なキーワードの a とか the とか and とかを削除し(オバマの殺し文句の You を削除してよいのかはちょっと迷いましたが)、health care などセットで利用される複数キーワードをくくってグラフ化したのが左記ですが、これを見ていると、オバマ大統領が何に力を入れているのかがよくわかります。まずは、経済問題の解決、雇用の創出、健康保険、教育、エネルギーなどが重要テーマであることがよくわかります。このような作業を初めてやってみたのですが、結構、大統領の意図をデジタル的にざっくり把握するのに使えそうです。
【 オバマ大統領の代表的なスピーチ映像 】 ………<続きを読む>………