米国ニュース番組の ABC Nightline を見ていたら、あれでほんとうに50歳前なのか、松田聖子どころじゃなく凄いよなぁと、マドンナのインタビュー映像に感動していたら、その後に面白いネット関連の話題がありました。
「髪型どっちが似合うかしら」っていうのは、今や友達を電話するんじゃなくて、インターネット上の見ず知らずの人たくさんに聞くのが流行っているというんです。単純に自分の髪型を YouTube にアップして、YouTube のコメント機能で答えをもらうという単純なものから、左写真(クリックで拡大)の「Hairthursday」という髪型相談サイトのように、自分の顔写真と、髪型として変えてみたい2パタンの写真(自分の写真じゃなくて雑誌の切り抜き写真のような感じ)をアップしてネットでアクセスしてきた人に投票してもらい、次の髪型を決める際の参考にしようというサイトです。左の写真では、右側の髪型の方が似合うという人が343人で左側の218人よりも支持されていることがわかります。
このサイト運営者は以前に自分のブログでそういうことをやっていたら意外にもたくさんのコメントをもらったのがきっかけで、その後、他の人から頼まれた写真をアップしているうちに、このようなサイトができあがったそうです。この他、www.ratemyface.com, www.hotornot.com, www.ratemybody.com などもさっと画面だけ紹介されてました。まだまだ、インターネットでやれることはたくさんありそうですね。
「髪型どっちが似合うかしら」は友達じゃなくてネットに聞く
宇宙の成分のうち95%は未知の「ダークマターとダークエネルギー」からできている
Newton最新号の「宇宙論」を見て新たに知った知識は、宇宙の成分のうち5%だけが原子からなる普通の物質で、残りの95%はまだ謎だけれど、どういう種類のものかだけはわかっているそうで、それが「ダークマター」と「ダークエネルギー」というものらしい。
「ダークマター」というのは、見えないけれど重力を周囲におよぼしている未知の重力源で、恐らく未知の素粒子が銀河や銀河団を覆うように分布しているのだろうと考えられている。これがないと、渦巻銀河の内側と外側の回転速度がほとんど変わらないことが説明できないらしい。
また、「ダークエネルギー」というのは、宇宙空間を一様に満たしている未知のエネルギー源のようで、これがないと宇宙の膨張速度が加速していることが説明できないらしい(へぇ、宇宙って膨張してるんだとか、膨張速度って一定じゃないんだという人も多いと思いますが)。
そして、すごいのはその正体がわからないのに、ダークマターとダークエネルギーが宇宙の成分のうち、それぞれ23%と72%だということが観測から推定されているそうです。一点、「なんでエネルギーが成分やねん」という人もおられると思いますが、アインシュタインの特殊相対性理論の帰結として有名な「質量とエネルギーの等価関係式(エネルギー=質量×光速の二乗)」があるので、本質的に同じと考えるそうです。
このようなものすごいスケールの話もある一方、地上に目を移すと、日本では、先日「宇宙基本法」なるものが可決され、宇宙開発が「非軍事」を超えて、「非侵略の防衛目的」までよいということになり、今後、自衛隊による解像度の高い偵察衛星やミサイル防衛のための早期警戒衛星などが実施可能となったようです(この方がダークだよなぁとつぶやき)。ホーキング博士の「人類はなぜ宇宙の誰からも連絡を受けなかったのか」の第3仮説が現実にならないことを祈りましょう。
ホーキング博士、NASA記念講演で「人類はなぜ宇宙の誰からも連絡を受けなかったのか」と問題提起
愛読書の1つは定期購読している科学雑誌の「Newton」です。「もう理科は卒業でもいいんじゃないですか」と笑われそうですが、毎年いろいろな発見があって今まで常識だと思っていたことがどんどん変わっていく「科学」というものから目が離せないという気持ちがあります。今月の特集は、火星探査機 Phoenix の着陸にあわせたのか「宇宙論」特集ですが、今回も「ダークマターとダークエネルギー」という私にとっては新たな概念をまた一つ知りました。これはまた別の記事で書かせてもらうとして、「宇宙論」の本題の前のニュース記事にあった、宇宙論で著名なイギリスの物理学者ホーキング博士( Stephen William Hawking )のNASA50周年記念講演「何故我々は宇宙に行かねばならないのか( Why We Should Go Into Space )」という話がおもしろかったのですが、
NASAのサイトに行ってみたら、講演原稿もビデオも完備していたので原文に遡り紹介したいと思います。
ホーキング博士のこの講演の中に、「人類はなぜ今まで、宇宙の誰からも連絡を受けなかったのだろう?」というおもしろい問題提起があり、その答えとして3つの仮説を置いていますが、3つ目の仮説がちょっとブラックな回答ですが、ホーキング博士自身は2番目であることを祈るとしています。
【 問題提起 】人類はなぜ今まで、宇宙の誰からも連絡を受けなかったのだろう?
Why haven’t we heard from anyone out there?
【仮説1】理想的な惑星上でも原始的な生命が発生する確率が極めて低い
The probability of primitive life appearing on a suitable planet is very low
【仮説2】人類のように知性が発達する確率が極めて低い
The probability of that life developing intelligence like ours may be very low.
【仮説3】無線送信ができるまで知性が発達したら、核爆弾や他の大量破壊兵器を作る技術も持ってしまうから
When it reaches a stage of sending radio signals, it will also have the technology to make nuclear bombs and other weapons of mass destruction.
NASA火星探査機フェニックス(Phoenix)、いよいよ明日、火星着陸
火星での「水」の歴史と原始生物の存在証拠を探すことをミッションとする、NASAの火星探査機フェニックスがいよいよ明日火星に着陸します。NASAの公式サイトの右上にある、分刻みのカウンターが着陸までの時間が24時間を切ったことを示しています。
左図面のNASAのサイトにあるマルチメディアギャラリーには、プロジェクトを説明するいろいろなビデオがありますが、中央9つのサムネイルのうち上段の中央にあるものがプロジェクト全体をよく説明したビデオになっています。また、2段目中央のビデオはリズミカルな音楽にのせてコンパクトに全体を見せてくれます。また、共同研究を行っているアリゾナ大学のサイトにも、右下図面のように探査機他の図面を詳細に拡大して見ることができるようなギャラリーがあります。 今回の Phoenix は前回のNASAの火星探査機の Spirit/Opportunity よりも重量があるので前回のようにボールのようにバウンドして着陸することはできず、アポロの月面着陸を知る世代にはおなじみの着陸船が逆噴射するタイプのようです。ただ、月面着陸とはずいぶんと違い、火星には大気があるので大気圏突入時には地球帰還時と同様一旦火だるまになりますし、その後パラシュートで減速しながらしばらく落下した後の、一番最後のフェーズで探査機部分だけが「ぽとん」と落とされて、その探査機部分のみが逆噴射するというしかけになっています。
前回の Spirits/Opprotunity の際も、火星から送られてくる写真を世界中の人がほぼタイムラグなくインターネットを介して見られることに感激しましたが、またあの感動が始まるのかと思うとわくわくします。明日の着陸が無事に成功しますように。
三社祭(浅草神社例大祭)、今年は本社御輿の宮出し中止でちょっと寂しい感じ
雷門をくぐり、仲見世で買い物をして、浅草寺の本殿でお参りをして帰る人も多いと思うのですが、本殿を右に曲がった奥に、寺の創設に関わった3人を神様として祭った三社様(浅草神社)があります。明治時代の神仏分離で浅草寺とは別法人になったそうです。
この金曜日から日曜日の3日間は、この浅草神社のお祭り「三社祭」ですが、昨年の不祥事のため、今回は期間中ずっと本社御輿は浅草神社を出ないそうです(下の写真が本社御輿)。夕方頃散歩がてらに雷門近辺をうろうろしていても、普段よりはもちろん人が多いものの、
小雨のせいもあり少し活気がなかったような気がしたのと、「まだこんなに売れ残ってるわ」というお店の人の声もちらほら聞こえてきました。
左は、町内御輿を担いでいる写真ですが、浅草寺の回りでこのような感じの町内御輿があちらこちらで見られます。
「下谷神社大祭」と「天海祐希」
この週末は上野駅近くにある「下谷神社」のお祭りでした。この「下谷神社大祭」は千年以上の歴史があると言われる由緒正しいお祭りですが、本社御輿のある「本祭り」と町内御輿だけの「陰祭り」が1年交代であるそうです。左の写真は、4月末に上野駅の中央改札前に堂々と飾
ってあった下谷神社の御神輿です。お祭りの時は担いでいる御神輿を見ることが多いので、じっくり御神輿の奥の方までのぞき込んでいました。
少し話がずれますが、最近撮り貯めしていたTBS金曜ドラマ"Around40"を少し見始めたところで、世間と時間差ではまってきたところですが、主演の天海祐希さんのプロフィールが気になってネット検索したところ、地元が下谷神社のある東上野だということがわかりました。あのさっぱりした性格は単に宝塚歌劇団の男役スターとして鍛えられただけでなく、東京下町気質だったんだと、妙に納得できました。 自慢げに家族 にこの話をしたところ、「え~今まで知らなかったのぉ?」と返り討ちにあいました。天海さんは下谷神社大祭にも顔を出すことがあるそうな。。。
eMarketer社、今後5年で最も成長率が高いネット広告は「リッチメディア/動画広告」と予測
米国調査会社 eMarketer による2007年から2012年の米国におけるカテゴリ別のインターネット広告市場予測データを売上額・伸び率・売上シェアの3つのグラフ(クリックで拡大)にしてみました。これによると今後5年間で米国インターネット広告市場全体は2.4倍成長すると予想されていますが、その中でもリッチメディア/動画広告の成長率がダントツで高く、全体の成長率の約2倍の4.6倍まで成長すると予想されています。一方、スポンサーシップ広告以外の広告カテゴリでは、多少の差こそあれ、市場成長率に追従していっていると言ってよいでしょう。
eMarketer のこの記事を見つけるきっかけになったのは、そもそもIABの「In-Stream Video Ad」のガイドラインについて書かれた記事でしたが、この紹介はこちらの方で記載したいと思います。
IAB、動画広告ガイドライン「In-Stream Video Ad」を発表、インタラクティブな部分や動画周辺要素も定義
米国のインターネット広告業界団体のIABが5月5日に「Digital Video In-Stream Ad Format Guidelines」という、In-Stream Video Ad の動画広告フォーマットのガイドラインを発表した。In-Stream Video Ad というのはビデオプレイヤーと同期して再生される広告で、In-Banner Video Ad のようにバナーから起動される動画広告や、In-Text Video Ad のように関連する単語のマウスオーバーから始まる動画広告等と区別される。
In-Stream Video Ad には Linear Video Ad と Non-Linear Video Ad の2つがある。Linear Video Ad は、動画コンテンツの開始時・途中・終了時に挿入されるテレビCM的な動画広告で、Non-Linear Video Ad は、動画コンテンツと平行して再生される広告で、必ず時も動画広告ではない。また、In-stream Video Ad の回りには、テキスト広告、バナー広告、ビデオプレイヤー周辺画像(Skin)などを利用した Companion Ad が利用可能である。
Linear Video Ad では、ビデオ・プレイヤー上にユーザー・インタラクションするための Interactive Ad Unit を挿入可能だが、それは小型のオーバーレイ・ユニットでも、動画再生画面いっぱいの Flash や Silverlight によるリッチメディア・ユニットでもよい。
Non-Linear Video Ad には、動画コンテンツ上に広告を載せる Overlay Ad と、動画コンテンツの外に広告を載せる Non-Overlay Invitation Ad がある。
テレビ広告オンライン購入システム「Google TV Ads」のデモ・ビデオはすごくわかりやすい
昨年6月にβ版がスタートしていたグーグルのテレビ広告オンライン購入システム「Google TV Ads」が、
いよいよ米国で一般向けにサービス開始するとのニュースを見て、さっそく公式ブログをチェックしてみました。ブログの冒頭には、「37%のオンライン検索ユーザはテレビ広告掲載によって、検索実行をうながされているという調査がある」という記述があり、Google にとってはテレビ広告さえもオンラインへの入り口に過ぎないと言いたいのか、
はたまた、Google はテレビ・メディアまでもを掌握しようとしていると言われないためのアピールなのか、とかってな妄想をしてしまいました。
この公式ブログのページのど真ん中にある大きなテレビの絵をクリックすると、「Google TV Ads」のデモ・ビデオだけが再生される超シンプルなページへ遷移しますが、このビデオ、6分の映像ですが、これだけ見れば「Google TV Ads」がすべてわかった気になる優れものです(サムネイル画像をクリックすると要所要所のスクリーンショットが拡大されます)。
まずは、広告出稿したいテレビ・ネットワークが全国区なのかローカルなのかを選んだ後、クリック一つでテレビ局と出稿希望曜日と時間帯を選択します。次に、広告のターゲットになる性・年齢や、番組情報にあるキーワード情報から広告を掲載するテレビ局や掲載番組を決めていき、テレビCM原稿の動画ファイル(15/30/45/60秒,720x480pixel,30fps以内,6Mbps以上,100MB以内等)をオンラインでアップします。まだTVCMがない広告主であれば Ad Creation Marketplace というところで紹介される複数の制作会社の作品を見て、オンラインでテレビCM制作を発注できます。………<続きを読む>………
大震災時の想定帰宅ルート(15キロ・2万歩・3時間)を実際に歩いてみました
先日のブログの記事の通り、大地震が来た時に備え、オフィスのある大崎から田町・新橋・東京・神田を経由して上野方面へ抜けるルートを3日間に分けて散歩してみました。全行程は15キロ・2万歩・3時間ですから、歩いて帰宅するには短い距離の部類に入ると思います。橋を渡る4箇所、高速道路をくぐる5箇所、線路の下をくぐる2カ所あたりが頑丈そうか、迂回路がどれぐらいの距離感か、道幅が十分広いかなどを見ながら歩いてみました。こういうことは一度歩いておくと、万が一の際に落ち着いて行動できると思うので、はやりやってみてよかったと思います。帰宅後、さらに大地震の際に液状化する可能性のある場所はどこかをチェックしておきました。